「ごめんね ごめんね」(主に技術的な)制作話
先日ニコニコ動画にアップした「ごめんね ごめんね」という曲についての、技術的な部分に絞ってみた制作話しです><
音に関してですが、今回はアコーディオンとダブステップの融合をポップスの構成で行い、
かつ自分の音で表現するという我ながらムチャクチャな課題設定をしていて、とにかく難産でした。。。
ダブステップ(Dubstep)というのは、こんな感じの音楽です。40秒辺りからがちょうどいいかも
そもそも、ダブステップ自体がまずクラブミュージックであり、「ベースとドラムのみ」を主軸とした音楽であり、ある意味最もポップスに遠い位置にあるジャンルなわけです。
それでもサウンド自体の先進性から、ダブステップの要素をポップスに盛り込んでくるクリエイターはたまに見かけるのですが、なんだかな〜というか
ダブステップというのは「強烈でインパクトのあるベースとドラム」を目立たせるからカッコイイのであって、その上に普通にメロディアスな楽器を乗せ、歌を乗せるという方法論では、スベってしまうのでは・・・という考えが以前からありました。
その点で「ベースとドラムをめっちゃ目立たせるパート(ボーカル・上物は限りなく薄く)」と「メロディ主体のパート」をハッキリと分け、その上でそれを自然に繋げるという、ますます訳のわからない自体に発展し試行錯誤と没の山が累々積み上がっていくことに・・・orz
没フレーズについては、時にはバイオリンだったり、チェレスタだったり、マイアミベースだったり、エレクトロハウスだったりもしてました。
そこで最終的に出た答えとして、
1:イントロで電子音楽であるという宣言を行い(いきなりアコーディオンから入ると、アコースティックな曲だと思われかねないので)、
2:アコーディオンパートを魅せたあと、電子音に滑らかに移行
3:Aメロをダブステップ的なパート、Bメロはメロディパートへの繋ぎ
4:サビはベースの音色を大人しいものにさりげなく差し替えて
5:ダブステップ的なパートに戻る・・・
といった展開で構成しました。無論、この辺は歌詞やストーリーの展開とも合わせなければならないので、その辺も試行錯誤が重なりましたが・・・orz
実際の音作りではこれを
アコーディオンはこれをとても参考にしました。どれも素晴らしい曲です。
なぜ今回そんなムチャクチャなことになったかというと、変なことしたい!という感じでは決してなく、曲のテーマと歌詞の性質上、
現状俺の拙い技術と音楽に関する知見の中で表現し切るにはこの選択しか浮かばなかったという感じで、常に曲と詞を行ったり来たりしながら作っていました。
それとミクのささやき声に関しては、Vocoderでホワイトノイズと混ぜる感じで作っています。Logicだと専用のプリセットがあるようで、うらやましいです・・・。